上ノ国漁港〜森漁港
晴れた連休は海に限る・・・・と元気にいつもの日本海に出てきたものの、時化後の強風に加えて強烈な濁り。それでもどこか釣りになる場所はと南下しながら探してみるもどこも状況は同じこと、しょうがないので上ノ国漁港に入ってとりあえずワームを投げてみる。休日のこの港に人が3人しかいないなんて状況は、よっぽどコンディションが悪いことを示している。防波堤の先端にいる人も暇そうだ。
風速は6〜8mといったところだろうか、悪いことに向かい風。今日がデビューのリールも遠心ブレーキを最強にしているにもかかわらず、時々バックラッシュで悲鳴を上げている。しょうがないのでメカニックブレーキも締め上げてキャスト、底をゆっくり引いてくると鋭い当たりがあったでもまだ合わせない。3回、4回と当たりがあり突然ロッドに重さが乗った。すかさず合わせると首を振りながら暴れている様子がわかる。アブラコだろうか、水面に出てきたのは久しぶりにみる良型のホッケ。「きっと東京方面の居酒屋では1500円くらいの値段がついてるに違いない」なんてことを考えながら無事に抜けあげに成功。40センチ近い魚体はなかなか美しい。ところがこの1匹を上げてからいきなり風が強くなって釣りどころではなくなってしまった、とりあえずこの1匹はキープさせてもらうことにする。
時間はまだ昼過ぎ、帰るにはあまりにもよすぎる天気に太平洋に移動することを決めて一路森町へ。道内の方はおおよその距離は見当がつくでしょうが道外の方のためにちょっとだけ解説を。
時間にして1時間ちょっと、実質の距離は70kmくらいあるのかな。途中にほとんど信号もないし普通に安全運転しても余裕の距離です。
さて日本海よりは風は弱いものの外海は大荒れ、防波堤を越えて波が押し寄せている。それでも港内は濁っているだけでなんとか釣りができそうだ。この港は船の密度が極めて高い、岸壁に櫛のように整然と並んでいる光景は道内じゃほとんど見ることができない。でもこのおかげなのか森漁港は魚の密度も高い、それも良型揃いときている。比較的最近できた東港はまだ船も少なく思いっきりロッドを振れる、とりあえず埠頭をランガンしてみることにする。
時々休憩を入れながら約2時間、今まで当たりもなかったのに突然ロッドが絞り込まれ、ドラグが鳴った。あまりにも突然のことで合わせることも忘れただただロッドを支えて獲物の引きに耐える。この強力な引きと首振りはアブラコ(東京の方はきっと「アイナメ」って呼ぶんでしょうね)に違いない。10lbラインを巻いていたものの、今までのバックラッシュのダメージが気になる。ドラグは締めずにゆっくりハンドルを巻いてくるとやっぱりアブラコ、それもデカイ!。タモを用意してなかったので、一気に抜き上げる、ランディングは成功。
メジャーを当てるとジャスト40センチ、丸々太った魚体のおかげでサイズ以上のファイトは楽しいものでした。東北以南では根魚と言うとメバルが主になっていると思いますが、北海道の根魚は実にスリルがあります。きっとバスよりも楽しいかもしれませんよ。
ロッド:kuma stick 6.6ft
リール:ABU EON proSW3600
ライン:ナイロン 10lb
リグ:テキサス(3/8oz)
ワーム:エコギア グラスミノーL カタクチ